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2010年10月 6日 (水)

Yahoo!知恵袋はKnowledge Baseになっていない

また間を空けてしまいました。

併設の事業がままならずクロージングするための準備中です。夜逃げなんて馬鹿なことはしない。円満に業務を終了させることに腐心する今日この頃です。

さて。

Yahoo!Japanのサービスのひとつに「知恵袋」というのがあり、気軽に問い合わせし気軽に回答できるため利用する方も多いようだ。

パソコンのQ&Aも非常に多く、たった今直面したトラブルに頭を抱えている人からの書き込みや何日頑張っても解決できなくお手上げの人の書き込みなどを重点的に解決方法の概略とヒントを書くことがある。

当該現象の原因はなにか、どういう仕組みで現象が発生するのか、現象を回避するために根本原因を直すとしたらどうするか、また単に回避したいだけならどうするか、分かる範囲にちょっと検索して正確性を高めて回答をつけるようにしているため、単に現象を回避する方策しか書かない回答に比べどうしても長くなるし、原因がユーザー当人の不始末に起因する場合、それもはっきり書くため、質問者は自分のミスを指摘されたように思うのかもしれない。

気になるのは、そういう回答をつけたとき、例えば「あなたのパソコンはウィルスに感染しています」と回答をつけると、かなりの割合で質問自体の存在を抹消してしまうのだ。

質問者も「ウィルスに感染するのは素人のやることだ」とか思っていたのに感染してしまい恥ずかしい気持ちがあるのだろうし、仕事によってはウィルスに感染するような行為自体禁止されている職場などでの感染発覚の場合本人への処分もありうるため、ウィルスに感染したこと自体を「ないものにしたい」という気持ちがあり、知恵袋の「質問者は一定期間は無条件に質問を取り消すことができる」ルールを安易に利用してしまう。

これの何が困るといって、その回答は当人にしか役立てることができず、類似した現象に遭遇した別のユーザーの利便を全く配慮していないこと。Knowledge Baseという言葉があるが、技術的な質問と回答を集積したデータベースはパソコンの範囲に限っても日々発生する問題の解決に役立つのだが、現状の知恵袋はKnowledge Baseの役にはたたないのだ。

医学に例えてみると、ある症状を訴える患者がいたとして、研究機関が調査した結果を元に医師がその病名を患者に伝えた時、「そんなはずがない、お前の勝手な言い分だ」と言わんばかりに憤慨してカルテを引き裂き、診察室を出て行くようなものだろう。

別の患者が類似した症状を訴えた時、別の医者が「そいえば**先生が似たような症状の患者を診てたな」といってカルテを探しても見つからないため、またその医者は研究機関の調査結果を吟味しなければならない。

カルテ、と呼べるほどの立派な回答をしているわけではないが、それを書いた人間の著作権を平気で侵害するYahooの態度にも腹立たしいものがあるが、回答をもらった人間が「余計なお世話だ」と言わんばかりの態度で回答を削除するのは、されたほうとしては気分のいいものではない。

知恵袋をまともなKnowledge Baseとして役立たせたいと思っているなら、質問者の質問削除権を制限しなければならないのだ。

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