ウィルスより性質の悪い有料ソフトとそれを隠す体質
また嫌な思いをした。
どうしてマイクロソフトはこういう不具合を直さないんだろうか。
お預かりしたVAIO。リカバリの許可を頂いたため購入時の状態に戻した。
マシンが古いためSP1まで戻るので、VAIO UpdateとWindows Updateにより最新状態にしようとしてSP2のインストールが始まったのだが「プロダクトキーを確認しています」で固まっている。
リカバリディスクによる復旧なのでプロダクトキーは入力していないし全く合法的な復旧なので、けちをつけられる筋合いは無い。
インターネットで検索したところ下記サイトで同じ事例が紹介され解決策も載っていたため、そのとおりやると確かに先に進んだ。ありがとうございます>サイト管理者
http://kumadigital.livedoor.biz/archives/50772747.html
問題は、
・表示されているメッセージと停止する理由の関連が全く無いこと。
・固まっているため対処方法が全くわからないこと。
・CPUを占有しているため操作が受け付けられないこと。
だ。
まず、当該メッセージ(プロダクトキーを確認しています)が表示された状態で動作が停止する場合、ユーザーはどう思うだろうか?自分のパソコンのライセンスが違法なのか?誰かにプロダクトキーを悪用されたのか?不安に思うことこの上ない。
上記サイトの記載によるとインテルの無線LANドライバが純正品と異なる場合(私の場合はSP2を当てる前にVAIO Updateで無線LANドライバを更新してしまっていた)当該現象が発生するそうだが、考えてみるとWindowsのプロダクトキーはそれだけでWindows XPを認証しているわけではなく、ハードウェアとの組み合わせ、つまりCPUのシリアル番号、LANインターフェースのMACアドレス(これが引っかかったのだろう)、HDDのシリアル番号、などが一致することがシステム同一性確認の必要事項になっている。だからプロダクトキーの確認画面でLANドライバが出荷時点での認証時と異なるMACアドレスを返した場合、ハードウェアの同一性が無効なため、不正なインストールと認識されたのだろう。
理由はわかる。しかしそれならなぜそういう現象が起きていることを明示しないのだろうか?
「お使いのハードウェアが初期認証時のものと異なっています。」と表示しインストールを中断するダイアログを出せば、分かる人はすぐピンとくるし、わからなくても途中で中断することができ、無駄な時間を過ごさずにすむのだ。
次に、GUIの問題でもあるのだが、なぜ高々Windowsの不具合改修のソフトがこんなにも融通の利かない挙動を示すのだろうか?
マイクロソフトのプロダクトでよくある問題ともいえるが、結局彼らの想像力のなさに起因するのだろう。
ソフトを開発していれば「この局面でエラーがでたらどうするか?」ということ、つまり例外処理への対処は必ず必要であり、不適切な処理はユーザーへ迷惑をかけるので適切なメッセージを通知する必要がある。しかし、それを全く無視する会社がある。マイクロソフトだ。「こんなところでエラーがでるわけがない」という思い込み、「エラーは何度か再試行すれば解決する」という安易な考え、そして「何か出しておけばわかるだろう」という高飛車な態度により、彼らの例外処理は不完全で時間を浪費し意味不明瞭なメッセージを出して終わる、いや不完全なので終わらない。
そしてCPUを占有する大問題。タスクマネージャさえ起動に時間がかかり、当該プロセスを殺すのにも一苦労。しかも恐ろしいことに私の環境では再起動を指示したのに画面が真っ暗になったあとマウスカーソルだけ表示されハードディスクへのアクセスが続いた。普通の人なら画面が真っ暗になってもまだ再起動しなかったらすぐに電源ボタンに手を掛けるだろう。そしてハードディスクを破壊する。私もその衝動に駆られたが数分間放置しハードディスクのアクセスランプの点滅が消え音がしなくなった状態が30秒は続いたところで電源を切った。こんな挙動を示しハードウェアを壊す危険のある行為をさせるというのは、ある意味ウィルスより性質の悪いソフトウェアだ。これがマイクロソフトの品質管理なのか。
あと、bingというマイクロソフトの検索サイトがある。
私も何度か使い、その体質がわかって利用するのを辞めた。
bingでは、Windowsの不具合に関する検索を行なうとろくな答えが返ってこないのだ。
例えば今の時点で「Service Pack 2 プロダクトキーを確認しています」をキーワードにGoogleで検索すれば上記のサイトが最初のページの最初の5件には入ってくる。しかしbingでは上記サイトは検索結果上位100件には入らない。(それ以降は調べていないが)
マイクロソフトはいい加減隠蔽体質を改めろ。マイクロソフトが情報を隠すことでどれだけのユーザーが不利益を被っていると思っているのか。
マイクロソフトがその隠蔽体質を続ける限り、私はこうやって告発するブログを書き続けるのだろう。
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