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2010年4月19日 (月)

ユーザーに望むこと

今日伺った法人のお客様。
「ネットワークがつながらない」とのことだったが、インターネットは見えているらしい。いくつか準備をして伺ったのだが、伺ってみるとディスプレイもキーボードもつながっていないIAサーバが1台電源OFFの状態で鎮座している。電話を掛けてきた方はいらっしゃらず初老の男性が1人。「詳しいことはよくわからない」とのこと。
サーバの電源を入れてみるとビープ音2回。こりゃおかしい。使っていないキーボードとディスプレイを探してつなげてみると、案の定「CMOS checksum Error」。BIOSセットアップを起動していじったあと再起動するとWindows Server2003が起動しようとしたが一瞬青い画面が表示された後また起動画面に戻る。
Windowsの起動画面で「自動再起動を無効にする」オプションで起動するとBSODで止まった。

そりゃサーバの共有フォルダがつながるわけがない。Windows Server 2003のインストールCDがどこにあるかもわからず、メモリとHDDの不具合がないことをチェックし報告し、「あとはこのシステムを導入したSI業者に直してもらってください」と言い残して帰った。

しかしこのSI業者も業者だが、ユーザもユーザだ。
なぜサーバを導入させたSI業者に電話しないのだろう?
サーバとクライアントの区別もついていない。
今自分が使っているパソコンシステムの構成を全く分かろうともしない。
システムの構成を理解している人間は社内にはいないのか?ドキュメントは残っていないのか?

車にたとえるなら、「車が走り出しません、どうしましょう?」というような、極めて曖昧な問い合わせしかできない。
そのシステムを知らない場合、完璧な回答を出せるのは超能力者しかいない。
物にも限度がある。今使っている機器の構成がどうなっているかを説明した上で問い合わせをしないと見当違いの応対になってしまう。

確かにパソコンは普及し誰でも使えるようになったかもしれない。
しかし特に仕事で使う場合、そのパソコン「システム」は誰かが設計したものであるはずだ。それには当然思想が伴うはずであり、そのシステムで何を実現しようとしているか決められているはずである。その目的を満たすためのシステムであるなら、その利用者もせめてそのシステムがどのようなものなのかを説明する文書の存在ぐらいは知っておくべきだし、他人にそれを解析させるならその文書を見せるべきなのだ。

システムを安直に構築できすぎる、という意味で、マイクロソフトはやはり罪深いし、そのシステムを維持する費用を過小評価するような今日の風潮にも大きな問題があるだろう。金をかけたくないのはわかるが、それなら自分たちできっちり面倒をみるべきだ。それができないならきちんとお金を払って出来る人間にやらせるべきだ。そうでないとそのシステムは非常に弱いものになる。それがその会社の命運を握っているのなら、それは危機管理ができていない、ということなのだ。

お金の使い方を間違えないで欲しい。必要なもののコストを無にすることはできないのだ。

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