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2010年2月14日 (日)

最近の活動から

今日のメンテナンス作業は、預かり修理していたVAIOノートの返却など。

修理といってもメモリ不足でWindowsXPが固まってしまい強制終了を繰り返したあげくハードディスクの欠損を招いてしまった、というよくある話です。

VAIOのお客様でよく見かけるのは、Cドライブがすぐ一杯になり、クリーンアップしても全然効果がなく、「ディスクの圧縮」を有効にしてしまうこと。

VAIOというパソコンが他社のパソコンと違うのは、パソコンを使いこなすことを求めることです。今のVAIOも64bit版Windows7を搭載するなど「とんがった」仕様になっていますが、ドライブ分割もその一つでCドライブとDドライブの容量比がDのほうが大きい。この理由を考えると、VAIOの商品企画の柱である「パソコンでオーディオビジュアルを楽しんで欲しい」ということにつながります。つまり、画像にせよ動画にせよ音楽にせよ、かなりの大きさのファイルを溜め込むことになります。そんなとき、Cドライブに単純に保存してしまうとファイルのフラグメントが多発しパソコンの速度低下を招くわけで、そういうデータはDドライブに保存して欲しい、というのがソニーの考え方なのでしょう。

ソニーの意図どおりにVAIOを活用すると、Dドライブに音楽データや動画データがたまっていきます。それはそれで構わないのですが、それを知らずに買ってしまうユーザさんはいろんなソフトをインストールし、インターネットから闇雲にダウンロードし、データをマイドキュメント配下に保存します。するとマイドキュメントはCドライブに存在しますからCドライブの容量が圧迫されていく。これがVAIOユーザに多いCドライブのパンクの理由でしょう。

作業としては、まず最大容量のメモリを発注したら手持ちのメモリを増設して操作がまともにできるようにします。

次に元のハードディスクより多少大きい(確かに今時60GBというのは入手製も悪い)ディスクを入手し、別パソコンにてコピーソフトにてパーティションサイズを変えずにHDDのコピー(下手に変えるとリカバリ用データにアクセスできなくなるおそれがあるので)。

Windowsの起動を確認し、chkdskでエラーが出なくなるまでチェックを繰り返し、リカバリ用メディアを作成してからパーティション操作ユーティリティでパーティションサイズを変更。

あとはディスクの圧縮を解除しコマンドプロンプトでファイルの圧縮の解除、セーフモードで再起動しadministratorでログインしてから再度コマンドプロンプトでファイルの圧縮の解除。通常モードだけの解除だと裏で動いているプロセスが握っているファイルの解除に失敗します。セーフモードだけでやるとドライバがないのでHDDアクセスが遅い。面倒ですが2回にわけてやることで処理時間を短く、とりこぼしなく解除できます。

あとはウィルスチェックやwindows Update、デフラグなどをして最新状態できれいな状態にします。

実際に納品して見てもらいましたが今までの動きの悪さが全く消えたので喜んでいただけました。

で、本当に書きたかったのはここから。

そのお客様と話をしていて、私は2軒目に電話されたそうですが、1軒目のメンテナンス業者とのやり取りを聞いて同情するしかありませんでした。

その業者、電話したら機種名も聞かず、「リカバリディスクはありますか」としか聞いてこなかったそうです。要領を得ない応対だったので、「そちらでは何をしてくれるんですか?」と聞かれたところ、「購入時の状態に戻すことだけやっています」だそうで。

そりゃお客様も呆れるでしょう。そのパソコンには個人情報など重要なデータはメールも含めほとんどない、とのことでしたが、いきなり取りに来てリカバリだけして返されても困る、とのことでその業者にはご遠慮頂いたそうです。

もしそのパソコンに大切な写真や仕事の重要資料などが入っていたら大変なことになったでしょう。そういう大事なものをいい加減な仕事で無くすような「メンテナンス業者」は存在価値があるのでしょうか?

最初のブログ投稿ということで気合入れすぎてしまいました。ちょっと力抜こう。

でわ。

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